ボーイスカウトについて

 ボーイスカウトの始まり 

ボーイスカウトは、1907年、イギリスのブラウンシー島で行なわれたキャンプからスタートしました。都会育ちの少年たちにとって、このキャンプは夢と冒 険にみちた初めての体験でした。かねてから少年たちの教育問題に大きな関心をもち、このキャンプを主権したベーデンーパウエル卿は、この体験をもとに翌年 「スカウティング・フォア・ボーイズ」という本を著し、少年たちの旺盛な冒険心や好奇心をキャンプ生活や自然観察、グループでのゲームなどのなかで発揮さ せ、「遊び」をとおして少年たちに自立心や協調性、リーダ-シップを身につけさせようと説いたのです。
これがボーイスカウト運動の始まりで「スカウト」とは「先駆者」のことでボーイスカウトとは「自ら率先に幸福な人生を切り開き、社会の発展の先頭に立とうとする少年」という意味をもっています。


 ボーイスカウトの構成 

ボーイスカウトの構成は、年齢によって5つの部門から成り立っています。それぞれの年齢の発達段階に応じた活動プログラムにより、スカウト活動は行われます。

ビーバースカウト:幼稚園年長9月~小学校2年生8月
カブスカウト:小学校2年生9月~小学校5年生8月
ボーイスカウト:小学校5年生9月~中学校3年生8月
ベンチャースカウト:中学校3年生9月~
ローバースカウト:18歳以上

 学校以外が教室です! 

現代の子どもたちは、受験勉強や塾通い、稽古ごとにおわれ、大人並の忙しさもまれではないといわれます。また、近所の子どもたちや学友と誘いあっていっ しょに遊びまわることも少なくなりました。これでは、たとえ学力、知力が向上しても、人間にとって大切な、バランスのとれた人格を形成するためには問題が あるといわざるを得ません。

ボーイスカウトの活動では、年齢のちかい仲間たちと共に大自然の中で思い切り楽しく遊びながら、多くのことを自らの心とからだで体験学習してゆきます。そ の過程で将来実社会で必要となる体力や健康、協調佳やコミュニケーションの能力、リーダーシップといった、大きく見れば「共生の能力」の基礎とノウ・ハウ を、ごく自然に身に付けることができる活動です。

ボーイスカウトの活動は、土曜や日曜など休日の数時間を有効に使う活動です。子供達の余暇時間を利用して楽しく遊び学ぶわけですから、リラックスにも役立ち、勉強に対しても集中力や自主性が養われます。学校以外の場所が、ボーイスカウトの教室です。